Observe Photon

なにかについて

VRChat振り返り-3年目-

VRChatを始めて3年が過ぎてしまいました。3年目はいささか迷走した1年だったと思います。2年目で一つ区切りがついていたので、その次の年は探る、停滞した年になるとか思った気もするのでそんなに間違った見立てではなかったと思っています。それでもしんどいことはしんどいし楽しいことは楽しかったのでまぁそれもそれで良しとします。

Shader1WeekCompo

去年の今頃の話からすると3月はブタジエンさんと避雷さんが発起人になったShader1WeekCompoからでしょうか。 1週間でShaderを用いていれば何を作ってもいいというゆるい企画です(どうかな?)。一応、初回から今回は無理そうと言いながらも全部に出させてもらってます。 ちょうどよくVRChat以外のことをやるいい機会で気分転換になるので良いんですよね。毎回1Weekというよりも1Dayだったりするのでなかなか1週間かけて良いものを作るということができてないと思うのがちょっと気に掛かる部分だったりします。もともとはWebGL、最近はもっぱらとGLSLSoundを触る機会になってますが、そろそろ新しいことにも挑戦したい気もあります。これも始まってから1年経ってしまいましたしね。

初回に関してはブタジエンさんの身内、つまり大半がVRChatでShaderを書ける人だったということもあって、終了後の交流会をVRChatでやりましたが、その時、ワールドを作って欲しいと頼まれたので作りました。展示会兼交流会のためのワールドだったので始めてそういう導線を考えて作ったです。加えてこれの前にCineShaderを見てそういう感じの作りたいよねというところにこれを作る話がきて、さらにRealtimeGIも動くことがわかって色々タイミングよく組み込めたりと個人的にはいろいろ実験できたワールドでした。

fotfla.hatenablog.com

Audio Interactive and Udon

4月以降から、Udonがある程度動くようになってさらにUdonSharpとかいう強力な道具が現れたのでまずはということで音周りをいじってました。いつもの如くシーケンサーを作ったりして遊んだりしてました。

やっぱり音に合わせて動いてくれるのはいいし、音に合わせて動かしたいし、そういうのがもっと増えればいいなと思っていたりします。

あとUdonではないけど、これとは別にあとあとでMidiOrcaを使ってやったりとこのあたりは続いていくんでしょうね。

GameJam

そういえばこんなこともやってました。たにったさんに誘われてLudum DareというGameJamに参加してました。私はプログラムをちまちま書くことをやりました。結果的にゲームを作ったかというといろいろありましたが… 短期間でみんなでわいわい作るの楽しいのでまた機会があればという感じですがその時はその時ですね。

Angel's Stairway

このワールドはもともとVolumetricRenderingをやっていて、最終的に終わらすために作ったワールドでしたね。 この作ったVolumetricShader自体はなにかと以前のクとか地下で使ってもらったりしてその節ではありがたい限りでしたが、もともとは自分で作ってなにかワールドにできたらいいなと思って2019年夏頃に作ったと思います。この時たまたまSecretSkyで前にテストで使ったVolumeTheaterを思い出したり、VolumetricRenderingがちょっと話題になったのもあって再度触れつつワールド案もあったのでこれでVolumetricRenderingは一旦終わりにするという感じで作ってました。とはいいつつここは色付きライトにCookieを使って落ちる光の色をつけたり、足音をつけたり、これだけじゃなかったりするんですけどね。

A Miniascape

6月頃はずっとVRAA2に向けてワールドをつくってました。このワールドのコンセプト自体は無限にある空間を移動したいぐらいで作ったと思います。ちょうどUdonを使ったワールドとしてちゃんと作るにはいい機会だったと思ったのもあって作りました。Udonを使ってMeshをいじれるようになったのでそれを使って地形の自動生成をしたいと思ったのもありました。 初期構想自体は無限に広い空間を作ってそこを自由に移動、また別の移動手段として別の空間に移動して、そこで好きな座標を選択して移動ぐらいを考えてました。

初期構想から大きく変わったのはMeshというよりメッシュを自動生成するには重たかったからが大きいです100x100頂点では生成する瞬間に負荷が掛かって一瞬止まったりしました。この時GetPixelを使えればShaderでHightMapを生成しておいてその地点を読み取ってColliderを生成するができただろうけどできなかったのでできる形にしようとしたらこうなりました。(実際作り終わったあとにSetPixel,GetPixelがUdonに実装されてすぐに無限地形生成が作られたので結構しんどみがあった) Mesh生成自体は単純にFBMノイズを作ってShader側でも同じものが生成されるようなFBMノイズを作ってうまく合わせてやってました。 また草や花の生成はGeometryShaderですべて生成してShaderで生成したHeightMapから生やすところを決定してました。このあたりのGeometryShaderで草花を生やす仕様かとまた、VRchatではTerrainで作られる草花が多く、リアル調でVRで見るには少し気になっていたのでこの時はStylizedな見た目で行こうと決めてましたね。

この制作にあたって悩んだことは結局同期周りで特に地形生成をどう同期するかが一番考えてた気がします。シード値がどのタイミングで同期するかわからなかったので極力地形生成するのを遅らせるためにボタンで魔法陣に演出を入れて飛び込む瞬間に生成をするようにしてました。そんなに気にする必要もなかったのかもしれませんが、VRChatにいる人達はどう動くかはわからないので最悪を考えるとこんな感じになったりします。

まぁこれ、一人で全部やっちゃて使える時間の少なさも相まって、やってるときだいぶしんどみがあったんですが、ありがたいことにそのVRAA2で賞を頂くことになって少しはほとしたり、ここで草とかを作ったことで三日坊主さんに呼ばれて坊止2に草を提供したりと、色々と面白いことに繋がってる(?)ので最終的にプラスになったという感じで居れてます。

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void

習作集とかSketchとかそんな感覚で作ってます、こんな感じのを作りたいなと思ったものを気楽に作ってます。今の所tiwaさんポータルワールドからしか行けないようになっています。自分のポータルワールドの案がないわけではないのですが… それぞれなにをしようとして作ったかの解説をちょっとだけ

void

これはよくありそうな縦空間に球を置いたて縦構造を作りたかったのと、音を空間に配置したのをやりたかったのでえいってやったやつ。ちなみに音のなるタイミングはこれの前に作ったユークリッドシーケンサで、音の方はこれを使っておきたかったのもありました。ちょっとした解説は下な感じです。

void2

tiwaさん主催の1hWCでテーマが「植物」で制作。これの前に買ったRealIvyを使いたくて制作したもの。空間としては無機(コンクリート)と有機(蔦、草)あたりを混ぜたかったのとFogの表現としてパーティクルが使えるかもしれないので天窓を開けてそういう表現として使えるかしてみたもの。

void3

同じくtiwaさん主催の6hWCでテーマが「ピクニック」で制作。このころワールド制作欲があったのと、草を使ってなにかしたかったのでピクニックをうまく解釈して作ったもの。ピクニック->風景を楽しむ->その風景を切り取って窓から覗く、といった具合で解釈した気がします。さすがに6時間あるとこれくらいだとなんとか音までつけれることがわかったのもよかった。とはいってもすでに組んであったものをその場で手を加えたので準備が必要なのは仕方ないね。

これは今後もこんな感じで作って行くかもしれいないですね。

電ド

クリスマスプレゼントとな年末にやることができた電ド、この時点で多分1年ちょっとぶりくらいだったやつ。この時はMidiOrcaでコントロールしてやったりしましたね。 fotfla.hatenablog.com

UdonMidiか来そうで(来たけど)この記事は不要になりそうなので(?)Twitterで公開してませんが… この時、確か雑にやろうとう言う感じで作り始めたと思います。今までと違って広い空間ではなく狭い空間でなにをどうすると良くなるかよく考えてました。最終的に壁は照明をベースに、視界ジャック系のエフェクトはあくまで視界を歪めてなにかをするためではなく空間を操作するというが方向で作ってました。全体的に視界を遮らずに、空間を維持しつつかつBPMSyncをするように作っていた気がします。 VRの演出ってなんなんでしょうね。正直未だによくわかりませんが… まぁ個人的な好みとしては元の空間と上手く混ざってるのが好きなんですよね。VRに来る前に興味のあったことがプロジェクションマッピングとかARとかそっち方向だったので、基本的にはそういう方向が好きなんでしょうね。レイマーチング的な絵がそこまでやろうと思わないのもそういうことなのかなと、ベースに対して多少の異常な変化が加わったりとか。 まぁこのままこういう感じのことをやり続けられればまぁいいかなとか思っています。

アバターとか

2019年の夏から基本的に幽狐ちゃんでいたら気づいたらこんな感じになってましたね。長いのもあるけど一番安定してますね。

幽狐ちゃんに関しては6月頃にレインコートを

気づいたら、Amebientの方でCute担当になったり

11月末にケープを作ったりしてました。

こちらは今は「ル」で親しまれてますが(?)、司書さんのル・ジャルダンスクレに合わせて冬が来る前にということで作りましたね。

やっぱりいいですよね、ロリータ服。フリルついた服昔から好きなんですが、基底現実ではあれであれなのでこういうのが気兼ねなく着れるのがとてもいいですよね。ずっと着たくて何度か作ろうとしましたけど、納得行くものが作れなかったので、そういう点もいいところですね。そういうところでメイド服も好きなんでシンプルなものだとそれなりに作れるんですが、ここまでのものを作るには足りなすぎるのでほんとにありがたい限りです。

一方で2020前半は京狐さんで後半はメリノちゃんがメインで使ってますが、もともとこっちの方は幽狐ちゃんとは違う方向の改変をしたいなと思って使い始めてました。

京狐さんの方はメイド服作ったりなぜかバニー作ったりしてましたね。

メリノちゃんのほうは今のところ特に作る予定はないですが、作りたいものと時間の余裕があればって感じですね。

終わりに

さてVRChat4年目はどうなるんでしょうかね…気に色々あれですが…。周りの多くの人の環境もガラリと変わるみたいで、界隈自体の変化も結構ありそうですしね。 私自身はこのままVisualと音を粛々とやっていけたらと思ってるんですが、今の所、音はできてないし、状況的に上半期は忙しそうなので緩やかな目標にしておきたいですね。忙しくても穏やかなこの生活が続けばいいと思っています。 自分が面白いと思えるものを作っていければいいなと思います。